不規則な生活で学校嫌いに|当時15歳の男性が不登校を克服した方法

男性の不登校克服体験

今回は、不規則な生活が原因で学校嫌いになり不登校を経験した渡瀬大樹さん(仮名・現在31歳)のエピソードをお届けします。

中学3年生の頃から始まった辛い日々と、それを乗り越えて新しい生活を手に入れた過程について詳しく伺いました。

同じ悩みを抱えていたら、前を向くきっかけになればと思います!

不規則な生活がもたらした影響

――大樹さん、不規則な生活が原因で学校が嫌いになったと伺いましたが、どのようなきっかけでその生活が始まったのでしょうか?

「中学2年生の頃にスマホでゲームを始めたのがきっかけです。最初は夜の時間に少し遊ぶ程度だったんですが、だんだんと夜更かしが増えていって、気づけば深夜まで起きているのが当たり前になっていました」

――夜更かしが増えたことで学校生活にはどのような影響がありましたか?

「朝起きられなくなりましたね。授業中も眠くて全然集中できなくて、先生に注意されることが増えました。それがストレスで余計にゲームに逃げるようになってしまって、悪循環でした」

学校嫌いに至った経緯

――学校が嫌いになったのはどのような理由からだったのでしょうか?

「寝不足で授業に集中できないので、先生にも怒られるし、友達からも『また寝てるの?』ってからかわれることが増えました。自分がダメな人間に思えて、だんだん学校に行くのが怖くなりました」

――その頃、何か学校で楽しいことはありましたか?

「部活もやっていたんですけど、練習中にミスをすると先輩に怒られることが多くて、だんだん居場所がないと感じるようになりました。結局、部活も辞めてしまって、学校に行く理由がどんどん減っていきました」

不登校中の生活

――学校を休むようになった後、どのような生活を送っていましたか?

「昼夜逆転の生活でした。夜中にゲームをして、朝方に寝て、昼過ぎに起きるという毎日でした。外に出ることもほとんどなくて、家族とも会話が少なくなりました」

――その生活で辛かったことはありますか?

「孤独感がすごかったです。友達からの連絡も減っていって、誰にも必要とされていない気がしました。家族と話しても『どうして学校に行けないの?』って責められる感じがして、余計に心が閉じてしまいました」

家族との関係の変化

――その頃、ご家族との関係はどのような状況でしたか?

「母は最初、すごく心配してくれたんですが、次第にイライラして『このままでいいの?』と言われることが増えました。父は仕事が忙しくてあまり家にいなかったので、相談することもできませんでした」

――家族のサポートが心を救った瞬間はありましたか?

「父がある日『散歩でも行こうか』と誘ってくれたんです。そのときは無理やりでしたが、外に出たことで少し気持ちが晴れたんです。それがきっかけで少しずつ家族と話す時間が増えました」

再起のきっかけ

――学校に戻るきっかけや、再び動き出すきっかけは何だったのでしょうか?

「母が地域のカウンセリングを調べてくれて、そこに行ったのが大きなきっかけでした。カウンセラーの先生が『学校に行くことだけが全てじゃないよ』と言ってくれて、その言葉にすごく救われました」

――他にも何か変化をもたらした出来事はありましたか?

「ゲーム以外の趣味を見つけたことです。父が昔使っていたギターを譲ってくれて、練習してみたら意外と楽しくて。それからゲームをする時間が少しずつ減っていきました」

新しい環境での挑戦

――フリースクールに通うようになったと伺いましたが、どのような場所でしたか?

「とても安心できる場所でした。同じように学校に行けなくなった子が多くて、自分だけじゃないんだと思えました。少人数で授業を受けたり、みんなで作業をしたりするのが楽しかったです」

高校進学への決意

――通信制高校を選ばれた理由を教えてください。

「フリースクールで少し自信を取り戻せたので、自分のペースで勉強できる通信制高校ならやれると思ったんです。無理に通学しなくてもいいのが安心でした」

――高校生活はどのように過ごされましたか?

「先生も親身で、課題が終わるたびに褒めてくれました。そんな小さな達成感が大きな自信につながりました。スクーリングで出会った友達とも仲良くなれて楽しかったです」

社会人としての現在

――現在のお仕事について教えてください。

「今はIT関連の仕事をしています。ゲームをしている中でパソコンに興味を持ったのがきっかけです。今は趣味を活かせる仕事に就けて、毎日充実しています」

――不登校の経験が現在の生活に影響を与えていると感じる場面はありますか?

「はい。特に困っている同僚に声をかけるとき、自分の経験があるから相手の気持ちを考えることができると思います」

同じ悩みを抱える人へのメッセージ

――不規則な生活や学校嫌いで悩む方にメッセージをお願いします。

「無理に学校に戻らなくても大丈夫です。自分に合った環境を探して、自分のペースで進めばいいと思います。誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなるので、思い切って相談してみてください」

まとめ

大樹さんの経験は、不規則な生活や学校嫌いで悩む方にとって大きな希望を与えるものです。

同じような状況を乗り越え、自分のペースで新しい人生を歩み始めた彼の姿から、多くの方が前向きな気持ちを得られるでしょう。

このお話が心に届くきっかけになれば嬉しいです!

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