クラスメイトとの言い争いが原因で不登校に|当時中学生の男性が乗り越えた過去

男性の不登校克服体験

今回は、クラスメイトとの言い争いが原因で不登校を経験し、それを乗り越えて新しい人生を切り開いた小林蓮さん(仮名・現在26歳)のエピソードをお届けします。

13歳のときに学校で感じた孤立や不安、そしてその状況から抜け出すためにどのような選択をしていったのかを伺いました。

あなたにとって前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです!

クラスメイトとの言い争いが引き金に

――蓮さん、クラスメイトとの言い争いがきっかけで不登校になったと伺いましたが、具体的にはどのような出来事だったのでしょうか?

「中学2年生の頃、仲の良かったグループでちょっとしたトラブルがあったんです。

些細なことだったんですけど、誰が悪いかみたいな話になって、僕がその場で意見を言ったら、他のメンバーから反発されてしまって…。その後、急に距離を置かれるようになったんです」

――その出来事が大きな影響を与えたのですね。

「はい、クラスの中で孤立しているような感じがして、教室にいるのが辛くなりました。それまでは普通に話していた友達とも気まずくなって、誰とも話せなくなったんです」

不登校に至るまでの経緯

――学校に行けなくなったのはいつ頃からでしたか?

「そのトラブルが起きてから1ヶ月くらいですね。最初は頑張って学校に行っていたんですけど、教室に入るのがどんどん怖くなって…。ある日、玄関で靴を履こうとしたときに涙が出てきて、どうしても学校に行けなくなりました」

――そのとき、ご家族には何か相談されましたか?

「最初は『お腹が痛い』とか『体調が悪い』って嘘をついて休んでいたんです。でも、それが続くと母が『学校で何かあったの?』って聞いてきて…。正直に話すのが怖かったので、はっきりと答えられなかったですね」

不登校中の生活と孤独

――学校を休んでいる間、どのように過ごされていましたか?

「ほとんど部屋にこもっていました。テレビを見ても楽しくないし、SNSを開いても友達が楽しそうにしているのを見ると辛くなるだけで…。一日中ベッドに横になって、何もする気が起きなかったです」

――そのとき、孤独を感じていましたか?

「すごく感じていました。友達から連絡が来ることもなくなって、家族と話すことも少なかったので、誰にも必要とされていないような気がして…。自分がどんどん小さくなっていく感じがしました」

家族との関係の変化

――その頃、ご家族との関係はどうでしたか?

「母は最初、すごく心配してくれていました。でも僕が理由を言わないので、だんだんイライラしてきて、『学校に行かないなら家の手伝いをしなさい』とか厳しいことを言われるようになりました。それがまたプレッシャーになって、さらに話せなくなりました」

――他に頼れる人はいましたか?

「父は仕事が忙しくてあまり家にいなかったんですけど、ある日『一緒に散歩でも行くか』って誘ってくれて。そのときに少しずつ話せるようになったのが救いでした」

再起のきっかけ

――そこから、どのようにして立ち直るきっかけを掴まれたのでしょうか?

「母が地域のカウンセリングセンターを探してくれて、そこに行ったのが大きかったです。カウンセラーの先生が『無理に学校に戻らなくてもいいよ』って言ってくれて、それだけで心が軽くなりました。自分の気持ちを少しずつ話せるようになって、自信を取り戻せた感じがしました」

――他に何かきっかけになった出来事はありましたか?

「父が昔、自分も同じように友達と揉めたことがあるって話してくれたんです。そのとき、『そういうときは無理せず、別の道を探せばいい』って言われて、少し気持ちが楽になりました」

新しい環境での挑戦

――その後、フリースクールに通われたと伺いましたが、そこではどのような生活をされましたか?

「フリースクールでは、同じように学校に行けなくなった子たちがたくさんいて、初めて『自分だけじゃないんだ』って思えました。勉強以外にも色んな活動があって、特に料理を一緒に作る時間が楽しかったですね。初めて心から笑えた気がします」

高校進学を目指して

――通信制高校に進学を決めた理由は何だったのでしょうか?

「自分のペースで学べる環境がいいなと思ったからです。無理に通学しなくてもいいし、課題も自分で調整できるので安心できました。それに、フリースクールで知り合った友達も通信制高校に進学する予定だったので、それも心強かったです」

――高校生活はいかがでしたか?

「思っていた以上に楽しかったです。先生も親身に相談に乗ってくれるし、同じような経験をしたクラスメイトと話すことで励まされました。少しずつ自分にも自信が持てるようになりました」

社会人としての成長

――現在はどのようなお仕事をされていますか?

「今はIT関連の仕事をしています。中学のときにパソコンを触るのが好きだったので、それを活かせる仕事を選びました。初めて自分の好きなことを仕事にできた気がして、毎日楽しいです」

――不登校の経験が現在の仕事に影響を与えていると感じますか?

「はい。特に同僚が困っているときや悩んでいるとき、すぐに声をかけられるのは自分があのとき同じように悩んでいたからだと思います」

同じ悩みを抱える人へのメッセージ

――最後に、クラスメイトとのトラブルや不登校で悩む方に向けてメッセージをお願いします。

「無理に学校に行く必要はありません。自分の気持ちを大切にして、安心できる場所を探してほしいです。誰かに話すだけでも気持ちが軽くなるので、思い切って相談してみてください」

まとめ

小林さんの経験は、クラスでのトラブルや不登校で悩む方々にとって大きな勇気を与えるものです。

同じような状況を乗り越え、新しい環境で自信を取り戻した彼の姿から、前向きな一歩を踏み出すヒントを見つけられるでしょう。

このお話があなたの支えになれば嬉しいです!

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